証券化で[[流動性 (経済学)流動性]]が高まることにより、流動性の低さに起因していた価値の喪失が回復される。取引の[[コスト]]も低下し、資産取引が活性化する。
== 不動産の証券化 ==賃料収入など不動産から上がる収益を裏づけとして証券化を行う(CMBSなど)。原所有者からみた場合、実質的に対象不動産の売却と同様の効果が得られる。証券化により小口化し流動性を向上させる効果が得られる。
オリジネーターの本社ビルなどいわゆる自社ビルの[[不動産証券化]]の場合には、証券化した対象資産をそのまま当該オリジネーターに対して賃貸することが多く行われる。
== 債権の証券化 ==金融機関等が保有する住宅ローン債権や債券(証券化商品を含む)などの債権を証券化するもの([[RMBS]]など)。一般に、消費者向けの債権など、同種・多数の債権を金融機関等は保有しているが、それらを処分して資金調達する際に、一括して証券化する方法を活用することにより、[[大数の法則]]による[[リスクマネジメント]]を行うことで[[キャッシュ・フロー]]の確実性を増すことができる。これにより当該証券化商品の格付けを向上させることが可能となり、ひいては資金調達コストを低下させる効果が期待できる。