2008年3月8日土曜日

保険6

仮に自動車保険が存在せず、事故の結果の金銭的負担のすべてが事故を引き起こした原因側の運転者に帰すならば、非常に多く見られる[[ながら運転]]をはじめ、[[あおり運転]]、[[危険運転]](乱暴な運転)、[[飲酒運転]]等は相当数減少するはずである。(現状より死傷者、事故数共々少なくなる)

保険5

保険料は車種(車や[[オートバイ]]の排気量や用途)と保険期間によって定められており、検査対象車種では自動車の登録又は[[車検]]の際に、車検満了日までの期間を満たす保険期間での加入が義務付けられている。支払限度額は、被害者の重度の後遺障害のときは最高4000万円、死亡の場合は最高3,000万円、その他の傷害のとき、最高120万円である。

保険4

==強制保険と任意保険=====強制保険===強制保険とは、自動車の使用者に対して、加入が義務付けられている保険であり、[[自動車損害賠償責任保険]]('''自賠責'''、自賠)や自賠責共済のこと。万一のとき、被害者や遺族に対して、最低限の賠償金を確保するための制度である。

保険3

==自動車保険の弊害== いわゆる、『保険があるから』的ドライバーが存在する点。保険による莫大な金銭的恩恵を被害者ばかりではなく、その裏返しとして加害者も受けてしまう。つまり、本来なら事故を起こしたドライバー(加害者側、原因側)が事故の被害者に対して賠償すべき金銭的負担を「[[保険]]」により肩代わりをするため、安全運転を心がける善良なドライバーのみならず、安全運転を心がけないドライバー(例えば[[走り屋]]や[[暴走族]])、重大な過失もしくは故意により事故を起こしたドライバーですらも保険の恩恵により金銭的負担がかからず、ほとんど金銭的なペナルティがなくなってしまう。これは大いに問題がある。本来、怪我、もしくは死亡させた被害者もしくはその遺族に対しては、自らの財産(金銭で見積もれば非常に高額)でもって償うべきところを、「他人の命を事故前ならば安く購入できる(金銭に見積もれば非常に安価)」というネガティブ面は否定できない。このことが、運転を軽く考える、[[ながら運転]]、乱暴な運転等の増加に繋がるのではないかという考え方がある。

保険2

また、交通事故により相手側を負傷もしくは死に至らしめた場合には刑事罰の対象となるが、相手側に応分の損害賠償がなされない場合には反省なしとして厳罰に処せられる可能性が強くなる。逆に、お詫びと共に補償を誠実に行うことにより、相手側から減刑の嘆願書や上申書を差し入れて貰うこともありえるが、保険対応だけでそれを期待することは無理がある。

保険

==自動車保険の必要性==自動車は便利なものであるが、反面、「走る凶器」とも言われるように、万一[[交通事故事故]]が起きた時の被害は甚大なものである。事故は僅かな気のゆるみで起こりうる。また、自分に大きな落ち度がなくて事故に巻き込まれることもある。自動車の運行中は双方とも周囲への充分な注意が要請されるから、たとえ相手方の落ち度が大きかったとしても、(追突、赤信号無視、中央線の右側通行などを除けば)全くの無過失が認められることは少ない。特に相手方が歩行者の場合、「自分の無過失」「車の整備不良がないこと」「相手方に落ち度があること」の3つを証明できなければ賠償責任を免れないとされ、「無制限責任」に近いものがある。さらに、貸与や盗難によって運行された自動車による被害でも、「管理者責任」「所有者責任」を問われる場合がある。このような賠償に応じるのは困難なことが多いため、普段から保険等による備えが推奨される。

自動車保険

  • 自動車保険'''(じどうしゃほけん)は、[[自動車]]の所有・使用・管理に伴って発生し得る賠償責任および損害を補填する[[損害保険]]である。[[農協]]などで取り扱うものは、'''自動車[[共済]]'''と呼ばれる。