2008年4月2日水曜日

株式75

'''証券化'''('''しょうけんか''' 英:Securitization)とは、狭義には、[[不動産]]や[[債権]]などの[[資産]]を本来の帰属主体([[オリジネーター]])から分離して他の主体([[SPV]])に帰属させ、当該資産によるリスク及びリターンを[[有価証券]](いわゆる[[資産担保証券ABS]]。[[社債]]、[[特定社債]]、[[株式]]、[[優先出資]]など)の形で投資家に取得させる取引をいう。資産流動化のうち有価証券の発行によるものということになるが、広義には、有価証券を用いる場面だけでなく、特定少数の投資家を相手として他の手段([[ローン]]、[[匿名組合]]など)を用いたもの(ローンの場合は[[ABL]]という。)も含めて指すこともある(参照⇒[[資産証券化]])。また、資金運用としての側面も強い[[REIT]]も含めることもある。以下、広義の証券化について述べる。
一般には、原所有者である[[オリジネーター]]の対象資産を、[[信託]]ないしは特別目的会社などの[[SPV]]に移転し、当該SPVを発行会社として証券化証券を発行し、対象資産から得られる[[キャッシュ・フロー]]を証券化証券の弁済に充当するものである。オリジネーターは証券化証券の発行代金を原資として対象資産の代金をSPVから受け取る。経済効果からすれば、オリジネーターは対象資産を処分して対価を得ていることになり、その処分のステップに証券化が介在することとなる。