2008年3月21日金曜日

先物3

堂島米会所は、米を取引対象としていたので、当然、商品市場であるが、当時の日本で、米は[[貨幣]]的な役割を果たしていたこと、[[金本位制]]と[[銀本位制]]が混在していたことから、米を仲立ちとして[[金]]と[[銀]]の交換レートが実質的に決定されるという役割も持っていた。このことから、商品としての米よりも貨幣としての米の側面が高く、実質的には商品市場というよりも[[為替]]市場として機能していたと分析する研究者もいる。
しかし、米の先物取引は[[第二次世界大戦]]に伴う米流通の統制に伴い[[1939年]]廃止された。終戦後の商品取引所公布を受け、[[1950年]]大阪化学繊維取引所(現在の[[中部大阪商品取引所]])を皮切りに商品先物取引が再開されたものの、米の先物取引は[[2006年]]時点でいまだ実現していない。
==現状==日本の商品先物市場は、[[農林水産省]]及び[[経済産業省]]の管轄となっている。これは、先物取引の内の商品の受け渡しに注目した管轄の方法であり、商品先物取引委員会([[w:Commodity Futures Trading Commission]], CFTC)という専門組織がある[[アメリカ合衆国]]をはじめとする諸外国と異なる点であり、また管轄省庁が2箇所あることに起因する運営上の諸問題も発生している。