2008年3月29日土曜日

株式19

== 概要 ==転換社債型新株予約権付社債は、[[普通社債]]とは異なり、[[社債]]を転換価額(事前に決められた株式への転換の価額)で[[株式]]に転換することができる点に特徴がある。なお、途中で転換価額が変更される条項のある商品もある。投資家から見れば、転換価額よりも[[株価]]が上昇すれば、株式に転換、売却する事で利益を得ることができる。逆に転換価額よりも株価が下回れば、転換せずに満期日まで待つ([[満期償還]])ことで社債としての利息を受け取り続けることもできる。このように普通社債に比べて投資家に有利な条件を持つといえるため、発行体は通常は[[利子金利]]を低めに設定することができる。
転換価額を株価の変動に応じて上下に修正できる条項のあるものは、一般に'''MSCB'''(moving strike convertible bond '''転換価格修正条項付転換社債'''あるいは'''下方修正条項付転換社債''')と呼ばれている。ただし[[会社法]]上は「転換社債型新株予約権付社債」と区別はされていない。アメリカ合衆国では、MSCBのうち転換価格の下方修正に下限が定められていないか、あるいは下限があったとしても非常に低いものを俗に'''Death Spiral Convertible Bond'''と称することがある。下方修正条項には、転換価額が株価から一定割合以上乖離したときに発動されるものや、特定日の株価を元に転換価額を修正するものなどがある。