2008年3月29日土曜日

株式13

=== 残余財産の分配規定 ===株式に付される規定の一種で、会社の清算をした後、残った残余財産の分配に関する地位の優劣を定めたもの。これに関しても、優先株式や劣後株式と呼ばれる為、'''何に対して優先又は劣後なのか注意が必要である。'''
=== 議決権制限規定 ===株式に付される規定の一種で株主総会での議決権の、全部又は一部を制限する事を内容とするもの。無議決権株式も可能であるが、その場合でも、その株主は種類株主総会では議決権を行使する事が出来ると解されている。通常は、配当に対して優先株式である事の代償として、議決権制限がつけられる。こうする事で、株式の流通性を高めると同時に、買収防衛策にもなるからである。
ちなみに'''公開会社'''においては議決権制限株式が発行済株式総数の二分の一を超えたとき'''は'''直ちに'''発行済株式総数の'''二分の一以下にする措置を取らなければならない'''とされている([[b:会社法第115条115条]])。しかし[[非公開会社]]においては、旧有限会社と同一視する傾向から、このような規制はなされていない。