2008年4月2日水曜日

株式71

== 日本 ==日本において投資銀行という名称が広く知れ渡るようになったのは、[[1990年代]]以降ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーのような米系投資銀行が高度な金融技術を武器に複雑な[[企業合併]]案件や巨額の資金調達のアドバイザーに指名されるようになってからである。
前述の通り、日本では[[野村證券]]、[[大和証券]]、[[日興コーディアル証券日興證券]]などの証券会社が主に投資銀行業務を担っていたが、それらの証券会社はメリルリンチのように個人向け有価証券売買の仲買業務の割合が高かった。法人向けの財務アドバイザリー業務などの割合が小さかったことから、証券会社は狭義の投資銀行ではないという意見もあった。
しかし、資本市場の国際化や規制緩和に伴って、大和証券と[[住友銀行]]が合弁で大和証券SBCM(現[[大和証券SMBC]])を設立したり、当時の日興證券とトラベラーズグループ(後にシティコープと統合して[[シティグループ]]となる)の合弁で同じく日興ソロモンスミスバーニー証券(現・[[日興シティグループ証券]])を設立するなどホールセール専業の本格的投資銀行が出現した。