2008年4月2日水曜日

株式63

== 米国 ==投資銀行発祥の地であるアメリカでは、ホールセール専業の投資銀行として設立された[[ゴールドマン・サックス]]、証券業務から投資銀行業務に進出した[[メリルリンチ]]などが有名。なお、アメリカでは[[1933年]]に成立したグラス・スティーガル法により商業銀行業務と投資銀行業務が明確に分離されていた(銀証分離とも呼ばれる)。
[[モルガン・スタンレー]]は[[グラス・スティーガル法]]成立時に商業銀行となった[[JPモルガン]]と袂を分かって成立している。しかしながら、[[1980年代]]以降の規制緩和の中でグラス・スティーガル法の銀証分離規定も緩和されていき、[[バンク・オブ・アメリカ]]やJPモルガンが証券子会社を設立することにより投資銀行業務に進出するなど死文化している。しかし、銀証分離規定の完全な撤廃も幾度も議論になっているが未だに正式に可決されていない。
前述の通り、投資銀行は基本的に顧客の資金調達を支援し、財務戦略を助言するのが本業であり、通常自らポジションを取って投融資を行うことはなかった。しかし、銀行系証券会社が顧客企業の企業買収時に銀行融資による買収資金の供与することによりM&Aでのシェアを高めるにつれ、旧来の投資銀行も競争戦略上自らポジションを取って買収資金を供与する事例が増えており、投資銀行と商業銀行の境界が薄れてきている。