2008年3月21日金曜日

先物21

=== 値幅制限 ===相場の急変動から投資家を守るという名目で、先物価格自体に値幅制限が設けられている。日経平均株価の水準により、制限値幅は異なる。ちなみに、日経平均株価16,000円のときで上下3,000円である。
=== 限月取引 ===先物には期限がある。3月,6月,9月,12月の第二金曜日が満期日に設定されており、これらを'''限月(げんげつ)'''取引という。各限月は、例えば3月が満期日の場合'''「3月限」(さんがつぎり)'''などと呼ぶ。
市場では常に5つの限月が並行して取引されている。例えば2007年4月に取引されているのは、6月限・9月限・12月限・2008年3月限・2008年6月限の5つである。この例では、2007年6月の第2金曜日になると6月限の先物は満期日を迎えて取引されなくなり、新たに2008年9月限が上場される。このように、各限月は上場した日から1年3ヶ月存在し、3ヶ月ごとに満期日を迎えたものが取引されなくなって新たな限月のものが上場される。ある時点で市場に存在するのは常に5種類の限月である。
直近の限月が最も取引量が多く、これを'''期近物'''(きぢかもの)と呼ぶ。限月により価格は少しずつ異なるのが普通である。
期近物の満期日が到来する前に一旦精算(手仕舞い)し、同時に次の限月で同じポジションを組むことを'''ロールオーバー'''(繰り越し)という。ロールオーバーを行えば、事実上、満期日の制限なく長期に玉を保持し続けることができる。