2008年3月29日土曜日

株式11

*普通株式*:剰余金及び残余財産の配当(配分)に関して標準的な地位が与えられた株式。実務上での詳細は[[優先株式]]の項を参照。会社法上の規制等については、下記の[[#剰余金の配当規定剰余金の配当]]及び[[#残余財産の分配規定残余財産の分配]]の規定参照。
*混合株式*:剰余金の配当に関しては優先株式であるが、残余財産の分配で(劣後)後配株式であるような、ある規定に対しては他の株式よりも優越し、別の規定に関しては他の株式よりも劣後するような株式を'''混合株式'''と呼ぶ。旧商法下と同様に,法定の手続を踏む事で発行する事ができる。
*償還株式*:旧商法下で用いられていた分類で、'''会社や株主の請求'''など特定の事由が起こる事を条件に会社が株式と'''現金を交換'''する旨の規定のある株式。会社法では取得条項及び取得請求権規定に吸収。会社法での解釈では、償還株式は「取得請求権付株式または取得条項付株式で定款で取得対価を現金に定めたもの」となる。
*転換予約権付株式(転換株式)*:旧商法下にあった分類で、'''株主の請求'''で、当該株式を会社の発行する'''別種の株式と交換'''できる旨の規定がある株式。会社法で[[#取得請求権規定取得請求権の規定]]に吸収された。会社法での解釈では、転換予約権付株式は「取得請求権付株式で定款で取得事由を株主の取得対価を当該会社の発行する他の種類株式に定めたもの」となる。