2008年3月21日金曜日

先物25

含み損が拡大するなどして、値洗い後の必要最低証拠金が口座に入金されている金額を上回ってしまうと、「'''追証'''」(おいしょう)という追加の証拠金が必要になる。定められた期限(通常、翌営業日の前場終了)までに追証の入金がない場合は、全建玉が(通常、翌営業日の後場寄り付きで)強制決済される。
なお、オプションと組み合わせてポジションを組んでいる場合は、先物とオプションを合わせたポートフォリオ全体の持つリスクに応じて必要最低証拠金が計算されることが多い。その場合の計算は非常に複雑になるため、本稿では割愛する。
===ヘッジ===日経225先物取引のリスクヘッジ(リスク回避)の手段として、[[日経225オプション取引]]を利用することができる。'''先物とは逆のポジションとなるように適切な権利行使価格・限月のオプションを先物と同数買い建てる'''(ロングの場合はプット買い、ショートの場合はコール買い)ことで、株価指数の暴落(ロングの場合)・暴騰(ショートの場合)による大きな差損発生のリスクを回避することが可能である。ただしこの場合は先物取引が成功した場合でも、得られる利益はオプション価額の変動(この場合は減少)分だけ少なくなる。
ヘッジ目的の場合はオプションを買い建てることが必要で、オプションを「売り建て」た場合はオプション取引によって得られる利益が一定額に限定されてしまうため、株価指数の暴落・暴騰に対するヘッジとはならない。
なお、[[オプション取引]]は必ずしもヘッジ目的だけに限られるものではない。